キャリア・転職

未経験でもWebマーケティング職に転職できます【元No.1転職エージェントが徹底解説】

Webマーケティング職への転職

この記事は、Webマーケターとしてのキャリア構築に興味のある方に向けて書いています。

なぜこのテーマを書こうと思ったのか。詳しくは後述しますが、Webマーケティングというスキルを身に付ける事で、年齢に関係なく、生活するために必要十分な収入を得ることができるようになります。その意味で、人生を「安定」させることに資する、とても費用対効果の高い時間の投資であり、おすすめのキャリアパスであると考えているからです。

言ってしまえば、東のエンジニア、西のWebマーケターみたいなイメージです。

その一方で「どうすればWebマーケターになれるのか分からない」という方は、実は多いのではないでしょうか?

一見ハードルが高いように見えるWebマーケティング職ですが、実は未経験の方でも転職できるのです。そこで、今回は未経験でもWebマーケティング職として転職するキャリアパスの作り方についてお伝えします。

この記事をお読みいただくことで、以下のことがわかります。

・Webマーケティング業界の構造

・Webマーケターに求められるスキル

・Webマーケティング職に転職するために必要な準備

それではお読みください。

なぜWebマーケターはおすすめのキャリアパスなのか?

まず、Webマーケティングのスキルを身につけることは、おすすめのキャリアパスだとお伝えしました。なぜそう言えるのか、少しデータをお見せしたいと思います。

巨大な市場(膨大な見込み顧客数)

Webマーケティングのポジションが、どの程度求人ニーズが高いのか、業界最大級の求人情報サイト「リクナビNEXT」で調べてみましょう。

2020年4月17日現在、「Web・インターネット・ゲーム」の職種全体では、1,947件の求人案件が掲載されています。このうち、主要職種の求人数の内訳は、以下のようになっています。

・マーケティング…936件

・営業…781件

・デザイナー…599件

・ディレクター…557件

・エンジニア…571件

 *上記キーワードが盛り込まれている職種を抽出

マーケティング関連職の採用ニーズがもっとも高いことが分かります。

上記は、企業が掲載料金を支払ってリクナビNEXT(転職サイト)に公開されている正社員としての求人案件数ですが、フリーランスや副業でできる業務委託案件は、潜在的にはこの数を遥かに超えると考えています。なぜなら、Webマーケターのミッションは、顧客の獲得(リード含む)という、企業の売上向上に不可欠なものだからです。

たしかに大企業のwebマーケティング案件の獲得は至難の業ですが、日本の法人の99.7%は中小企業(約400万社, 2019年中小企業白書参照)です。この中で、いまだにWebマーケティングに十分に取り組めていない企業がほとんどではないでしょうか?

すなわち、対象顧客数は膨大であり、特に個人事業主や少人数のWebマーケティングチームにとっては、十分に参入可能な領域なのです。

自社メディアにも適用可能(Webマーケティングは一生役立つスキル)

もちろん、Webマーケティングのスキルが活きるシーンは、クライアントワークだけに限りません。自分で立ち上げたメディアやブログ(アフィリエイトサイト含む)の成長にも活かすことができます。

自分でメディアを作って収益を伸ばすことができれば、年齢に関係なく、老後もマイペースに働き続けることができますよね。また、サラリーマンとして雇用が確保されている状態で、副業として自分のメディアを運営していくことも、収入源を多様化させられる点でメリットが大きいです。

インターネット広告業界の主要プレイヤー3つ

さて、転職サイトでWebマーケティング職の案件を探し始める前に、抑えておくべき大事な点があります。

それは、インターネット広告業界を俯瞰し、どういった会社が存在するのか、その大枠・業界構造を抑えておく、ということです。どのタイプの会社を選択するかは、とても重要です。得られる経験とスキル、キャリアがまったく異なってくるからです。

インターネット広告・Webマーケティングに関わる業界は、大きく分類すると以下の3つに分かれます。

・広告主

・広告媒体

・広告代理店、アドネットワーク

こちらの図は、広告主、広告媒体、広告代理店・アドネットワークの関係をシンプルに示したものです。

インターネット広告業界の構造

それぞれ、簡単に解説しますね。

広告主

広告主は、お金を払って広告を出稿して、見込み顧客に認知してもらって、自社の商品やサービスを買ってもらいたいと思う企業ですね。テレビCMを想像していただくと分かりやすいですが、自動車や化粧メーカー、銀行などあらゆる業種が広告主になり得ます。

A8.netafbなど、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に登録している案件も、すべて広告主ですね。

広告媒体

そして、テレビCMでいうテレビが、広告媒体(=メディア)です。広告媒体として、従来は4マスと呼ばれるテレビ、ラジオ・新聞・雑誌がメジャーでしたが、2019年についにインターネット広告費(2兆1,048億円)がテレビ広告費(1兆8,612億円)を超えたことが話題になりましたね。

今後ますます差は広がっていき、インターネット広告が圧倒的No.1になる事は想像に難くありません。

インターネットの広告媒体は、多くのユーザーがアクセスする巨大サイト(食べログ、ゼクシィ等)やアプリ(LINE、Gunosy等)はだけでなく、個人ブログもそうですし、さらにはGoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンも広告媒体です。

もちろん、多くのユーザーのアクセスを集めているWebサイトは、それだけ価値が高いため、広告の掲載料も高くなります。

広告メニュー

少し話が逸れますが、広告メニューにタイプは多岐に亘ります。

電通グループの調査によると、下記のグラフのようになります。

インターネット広告媒体費の広告種別構成比(2019)インターネット広告媒体費の広告種別構成比(2019)

全体的に伸びていますが、特に動画広告(赤色)と検索連動広告(緑色)の伸びが著しいですよね。いわゆる純広告は、このグラフではディスプレイ広告(オレンジ色)に該当します。検索連動広告は、下記で解説するアドネットワーク広告も含まれます。

広告代理店、アドネットワーク会社

最後に、広告代理店です。代理店は、広告主と広告媒体を繋ぐ役割を担います。マッチングという機能ですが、営業活動によって双方を繋げるだけでなく、広告主のクリエイティブを作ったり、細かな調整業務を担い広告出稿〜運用まで実行します。広告代理店のマージン(利幅)は、広告媒体にもよりますが、月額固定もしくは広告総額の10〜30%程度が一般的です。

インターネット広告代理店で有名な企業は、サイバーエージェント、オプト、セプテーニ等が挙げられますが、小さな企業も含めるとおそらく1,000社以上あるのではないでしょうか。

また、アドネットワークは、アド(広告)のネットワーク(束)という名の通り、複数の広告媒体を束ねて広告配信ネットワークを作り、広告主がそれらの媒体ネットワークにまとめて広告を配信できるようにする仕組みです。

代表的な例がGoogle社のアドネットワーク、GDN(Google Display Network)です。GDNに参加している様々な広告媒体に対して、Google側がユーザーデータに基づき、興味関心を把握した上で広告主の広告を瞬間的にマッチングさせ、表示させているのです。

以上、広告主、広告媒体、広告代理店・アドネットワーク会社という3分類を見てきました。これらのうち、どのカテゴリーに所属するか、そして所属する組織の規模によって任される範囲が変わり、キャリアが大きく異なってきます。

おすすめのキャリアパスについてはこの後で触れますが、転職を検討する際には、まずはこの業界構造を抑えておくようにしましょう。

Webマーケターが駆使する5つの集客方法

さて、これまでインターネット広告業界の構造をみてきましたが、Webマーケターにとって、広告は集客の1つの手段でしかありません。

Webマーケターは、インターネット(オンライン)を通じて、見込みのお客さんを獲得することがミッションだとお伝えしました。それでは、具体的にはどうやって獲得していくのでしょうか?

複雑なイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、オンラインでの集客方法・集客チャネルは、実は以下の5つだけなのです。

・オーガニック検索獲得

・アフィリエイト広告

・ペイド広告

・SNS運用

・ダイレクトマーケティング

具体的には、以下の通りです。

・オーガニック検索(自然検索)獲得
 SEO(検索エンジン最適化)、オウンドメディア構築等。原則、課金なし

・アフィリエイト広告
 各種ASPに登録し、アフィリエイトサイトに自社広告を拡散。成果報酬広告

・ペイド広告
 純広告、リスティング広告、ディスプレイ・アドネットワーク広告(リターゲティング広告含む)、SNS広告等。主に前払いorクリック課金広告

・SNS運用

 twitter, facebook, youtube等。主にクリック課金広告

・ダイレクトマーケティング
 DM(ダイレクトメール)やLP(ランディングページ)等を駆使して、リード(見込み顧客)に対して提案していく手法。課金なし

Webマーケターは、シンプルに言えば、この5つの集客手法を駆使しているだけなのです(もちろん、それぞれの業務は奥深いものですが…)。

Webマーケティング職に求められるスキル

それでは、Webマーケティング職にはどんなスキルが求められるのでしょうか?テクニック的な部分を挙げるとキリがありませんが、ここではより本質的なスキル・資質を記載しますね。

・数値分析能力

・アドテクノロジーへの知的好奇心

・コミュニケーション力

それぞれ、少し解説します。

数値分析能力

いわゆるA/Bテストを延々と続けていき、PDCAを高速で回していくことが求められます。特に、Check(評価)の部分では、数値ベースでマーケティング施策を評価する必要がありますので、数値で物事を考えることや細かい作業が苦手な人には向いていない職種です。

アドテクノロジーへの知的好奇心

また、メディア媒体もアドテクノロジーも年々変化・進化していますので、インターネット広告に対する知識の吸収力は不可欠です。

たとえば、Google analyticsや、Google広告(旧Google Adwards)はもちろん、Ginza MetricsなどのSEO支援ツール等、Webマーケターがよく使う分析ツールに対する理解力が必要です。

コミュニケーション力

そして、3つ目のコミュニケーション力は少し意外だったかもしれませんが、実はWebマーケティングの施策はマーケターだけで完結できることは少ないのです。

予算を獲得するための上司への交渉や、忙しいデザイナーやエンジニアに広告のクリエイティブを作ってもらうための協力依頼およびディレクションが必要になってきます。周囲の協力を得るためにも、Webマーケターには高いコミュニケーション力が必要です。

未経験者にとって、現実的かつおすすめのキャリアパス

最後に、未経験者にとって、将来有望なキャリアであるWebマーケティング職にどのように転職するためには、どうすれば良いのでしょうか?

おすすめするキャリアパスは、以下の通りです。

①未経験(前職) → ②代理店 or メディア → ③広告主 → ④独立

ポイントは、できるだけWebマーケティング職としてのオファーで転職することです。もしそれが難しければ、入り口は営業職(アカウントマネージャー)として転職し、その会社で活躍してWebマーケターの部署に異動できるよう交渉していきましょう。

メディアと広告主の両方の立場を経験しておくと、経験の幅が広がり、独立した後の顧客獲得が非常にスムーズになります。業務委託案件のマッチングサイトなどでは、引く手数多になります。

また、メディアや広告主は、上段の意思決定は行いますが、実際の広告の運用業務は代理店まかせになることが多いです(特に大企業では)。独立してからは自らが運用担当者になるケースが多いですが、大企業だと実は運用実務を身に付ける機会がありません。そこで、代理店で実際に運用業務を経験していると強いのです。

ただし、未経験で採用されるには、おおむね以下の前提条件があります。

①年齢(20代〜30代前半)

②学歴(4年生大学卒、理系卒だと尚可)

③本業or複業で、Webマーケティングに関する何らかの経験がある

「ここまできて、今更なにを!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、日本ではまだまだ年齢や学歴が書類選考のスクリーニングでシビアに見られるのが実情です。特に、年齢に関しては、35歳を超えると未経験での採用はほとんど不可能だと思って間違いないです。

ただし、より重要なポイントは、③本業or複業で、Webマーケティングに関する何らかの経験(上記のスキル・資質)がある、という点です。たとえば、以下のような経験です。

・本業…事業会社やコンサルティングファームで、何らかの企画・分析業務に従事していた

・複業…自分のブログやアフィリエイトサイトの運営経験(小額でも稼いでいた経験が大事)

もし本業でWebマーケティングと関係ない業務に就いているのでしたら、ぜひまずは自分でブログの立ち上げから始めてみてください。実際のところ、各社のWebマーケター職の募集要項には、「アフィリエイターとしての経験があれば尚可」という記載があることもしばしばあります。

もし上記のいずれも当てはまらなければ、全く別の経験で圧倒的な実績を残している、ということが求められるでしょう。

Webマーケティング業界に強い転職エージェント・転職サイト

最後に、未経験でWebマーケティング業界に転職するためには、転職エージェントを活用することをおすすめします。

なぜなら、1社で複数のWebマーケティング職のポジションがオープンになっていることは少なく、そのためWebマーケティングの転職では、タイミングもとても大事になってくるからです。

いつ自分にとって魅力的なポジションが空いているか、転職エージェントに相談して、随時案件情報をもらうようにすると良いでしょう。

玉石混合の転職エージェント業界ですが、未経験でもWebマーケティング職を探されている場合には、以下の2社は自信を持っておすすめできるエージェントだと言えます。

Webマーケティング職に強い転職エージェント

Geekly(ギークリー)

おすすめ度:
公式サイト:https://www.geekly.co.jp/

ギークリーは、IT/Web業界の専門特化型の転職エージェントで、エージェント業界で知らない人はいないくらい、実力・実績のある企業です。

Web業界の案件が豊富で、かつ企業(クライアント)とリレーションが密接であることが特徴です。担当エージェントから教えてもらえる内部情報をもとに、面接を有利に運ぶことができるはずです。

マイナビ転職Agent
マイナビ転職Agent
おすすめ度:
公式サイト:https://mynavi.agentsearch.jp/

業界最大級の求人数を保有するマイナビが展開する、転職エージェントサービスです。大手ではありますが、応募書類の添削と面接対策をしっかり行ってくれるため、書類選考・面接で有利に戦えるでしょう。

Webマーケティング職を探すための転職サイト

転職エージェントへの登録と並行して、転職サイトにも登録して、求人情報を幅広く集めておきましょう。転職エージェントが保有していない案件も見つかるかもしれないので、キャリアの選択肢は多ければ多いほど良いですよね。

リクナビNEXT
リクナビNEXT
おすすめ度:
公式サイト:https://next.rikunabi.com/

転職サイトは、いくつも登録する必要はありません。通知メールの洪水になり、管理しきれなくなる恐れがあるためです。業界最大手のリクナビNEXTに登録しておけば、まず大丈夫です。

追記:インターネット広告業界で転職する際の注意点

何度もすみません、最後にこれだけ抑えておいてください。Webマーケティング職に転職を検討する際に、注意しておくべきことがあります。それは、「組織の規模」と「所属部署(ポジション)」です。

まず、組織の規模について。

スタートアップなど小さな会社や、規模の大きな会社でも新規事業などで担当メディアがまだ小さい状況であれば、マーケティング担当者は1〜2名程度であることが一般的ですので、裁量は大きく、上記4つの施策の企画から実行まで任されることになるでしょう。

一方で、会社や担当メディアの規模が大きくなってくると、扱う予算は大きくなりますが、担当業務が細分化されてしまいます。

そして、ポジションについて。

代理店であれば営業職(アカウントマネージャーと言ったりします)と広告(アドネットワーク)運用役は別の部署になりますが、ぜひ運用の実務経験を身につけておくことをおすすめします。いざ独立した時には、自分1人でクライアントワークをした際に、すぐに稼げるノウハウが身につくからです。

以上です。未経験でも、Webマーケティング職への転職は可能です。Webマーケターに求められるスキル・資質を理解し、転職サイトや転職エージェントを使って、あなたが望むキャリアを実現しましょう。

追記2:マーケティングとは、Market+ing(市場づくり)

そもそも「マーケティング(Marketing)とは何か?」について付け加えたいと思います。

諸説ありますが、僕自身がもっともしっくり来る意味合いは、マーケティングとは、Market(市場、いちば)+ing(現在進行形)、つまり「市場づくり」というものです。

市場(いちば)は、売る人と買う人がコミュニケーションをとって交わり、商品とお金が交換される場所ですよね。マーケターは、この「市場」を創っていく職業ということですね。

Webマーケターにとっての市場(いちば)は主にweb上になるわけですが、その市場をどのように活性化させていくかが腕の見せ所なのです。